
水産加工品の製造・販売を行うトーシンのブランド「タコシウマイの浜福」は、東日本大震災から15年となる今年3月にデジタル絵本「タコシウマイ 希望のひと粒」を公開した。
福島の海の復興の歩みを「食」と「物語」で伝える地域発信コンテンツとして、「タコシウマイ」誕生のストーリーが描かれている。
福島のご当地海鮮シュウマイブランド

「タコシウマイの浜福」は、福島県相馬郡新地町のご当地海鮮シュウマイ「タコシウマイ」を製造・販売するブランド。

2011年の東日本大震災により、福島県沿岸部の漁業は大きな被害を受けた。その後、漁業再開への取り組みが進められ、2012年6月に震災後に行われた試験操業では、最初に水揚げされた魚介の一つがタコだったという。
舞台となる福島県相馬郡新地町は、昔からタコ漁が行われてきた港町。震災後にスーパーも鮮魚店もなくなった町からのチャレンジとして、タコを使って地域の海の恵みを全国へ届けたいという想いから2022年3月に誕生したのが「タコシウマイ」だ。
タコは縁起の良い食材として「多幸(たこう)」、つまり「たくさんの幸せ」という意味を持つことから、福島の海の復興と未来への願いを込めて商品化された。
福島県産タコを100%使用した「タコシウマイ」は、プリっとした食感とタコの旨味が特徴。発売以降、「シュウマイオブザイヤー」や「ジャパンフードセレクション」「ご当地冷凍食品大賞」など数々の食品アワードで評価され、福島の新しいご当地グルメとして注目を集めている。
福島の海のストーリーを未来へ
3月現在、「タコシウマイ」は県内外で販売されている。そうしたなか、震災を知らない世代の子どもたちにも食を通して福島の歩みを伝える新しい地域ストーリーコンテンツとして、デジタル絵本「タコシウマイ 希望のひと粒」が制作された。
同作では、震災後の福島の海と人の歩み、そして地域の希望を象徴する食として生まれた「タコシウマイ」の物語を子どもから大人までわかりやすく伝えることを目的としている。

デジタル絵本においては、震災後の海の再生と漁業者の努力、

地域の食文化、希望の象徴としてのタコをテーマに、福島の海と人の物語が一コマ一コマにわたってやさしく描かれている。
今後の展開
今後「タコシウマイの浜福」では、デジタル絵本を活用した食育活動「タコシウマイ作ってみよう!親子料理教室」や、タコシウマイの試食販売会、地域交流イベントを展開予定とのこと。さらに、海の復興ストーリーも発信していくという。
このように地域の水産資源を活かした商品開発や食文化の発信を通じて、福島の海の価値と復興の歩みを全国へ伝えていきたいとしている。
東日本大震災後に生まれたご当地グルメのデジタル絵本「タコシウマイ 希望のひと粒」を読むことで、福島県新地町の人々が復興にかけてきた思いを知るとともに、改めて地震からの復興や防災について考えるきっかけにしてみては。
デジタル絵本「タコシウマイ 希望のひと粒」:https://online.fliphtml5.com/hamafuku/mgvv
トーシン公式HP:https://www.hamafuku.jp
(紫原もこ)